石垣島のマングローブスポットはどこ?おすすめツアーを紹介!

石垣島のマングローブスポットはどこ?おすすめツアーを紹介!

石垣島と聞くと、美しい海や白い砂浜が思い浮かぶ方も多いでしょう。しかし、この島にはもうひとつの隠れた自然の魅力があります。それが、「マングローブ林」です。
熱帯・亜熱帯地域にだけ見られるこの神秘的な植物群は、川と海が交わる場所に生息し、多様な生態系を育んでいます。

この記事では、石垣島で訪れるべきマングローブスポットやおすすめのツアーについて詳しくご紹介します。
自然と触れ合いながら特別な時間を過ごしてみませんか?

1. マングローブとは?

マングローブとは、海水と淡水が混ざり合う汽水域に生息する樹木の総称です。
厳密には「マングローブ」という木があるわけではなく、こうした環境に適応した植物群を指します。

厳密に言うと、「マングローブ」という名前の木は存在しません。マングローブは、海水と淡水が混ざり合う汽水域に生息する樹木や植物の総称です。日本では鹿児島県の屋久島以南の地域に分布し、主に温暖な環境で自生しています。

世界には100種類以上の植物がマングローブ林を形成しており、そのうち日本では約30種類が確認されています。

マングローブの特徴

マングローブの最大の特徴は、海水が含まれる環境でも生息できることです。
通常、多くの植物は塩分濃度が高い場所では生きることができません。

しかし、マングローブは根や葉を通じて塩分を排出する独自の仕組みを持っており、過酷な海岸域でも成長することができます。

世界には高さ60mを超える巨大なマングローブも存在しますが、日本では平均して20m程度の高さに成長します。

それでもその姿は十分に迫力があり、見る者を圧倒します。

  • 海水でも育つ強靭な生命力
  • 複雑に絡み合う根が作り出す独特な景観
  • 多様な動植物が生息する豊かな生態系

石垣島では主に「ヤエヤマヒルギ」「オヒルギ」「メヒルギ」「ヒルギダマシ」など、約8種類のマングローブを見ることができます。

2. 石垣島の代表的なマングローブスポット

① 宮良川(みやらがわ)

宮良川は石垣島で最大規模を誇るマングローブ川で、全長約1.5kmにわたり広がるヒルギ林が特徴です。
その美しい景観は、国の天然記念物にも指定されており、訪れる人々を魅了します。

このエリアでは、オヒルギやメヒルギといったさまざまな種類のマングローブが生息しており、独特の生態系が広がっています。豊かな自然を求める愛好者にとっては、見逃せないスポットといえるでしょう。

さらに、宮良川は石垣島の市街地からもアクセスが良く、カヌーやSUP(スタンドアップパドルボード)のクルーズが観光客に人気です。穏やかな川を漕ぎながら、亜熱帯の自然を間近で感じることができる贅沢な体験は、初心者から上級者まで幅広い層におすすめです。

特徴:石垣島最大規模のマングローブ川で、天然記念物に指定されています。
アクティビティ:SUPやカヌーでの川下りが人気です。
見どころ:オヒルギやメヒルギなどのマングローブ林が広がり、干潟ではカニやトビハゼといった生き物たちが観察できます。

② 吹通川(ふきどうがわ)


石垣島でマングローブを楽しむなら、吹通川(ふきどうがわ)もおすすめです。

宮良川と同じようにマングローブ林を堪能できますが、吹通川は川幅が狭く、岩壁が立ち並ぶ独特な地形が特徴です。マングローブ林の緑と岩肌のコントラストは、他では見られない神秘的な景観を生み出しています。

また、ツアー中には「縁結びの滝」として知られる滝を訪れることもできます。この滝は名前の通り縁結びのご利益があるとされ、訪れる人々に静かな癒しと神秘的な雰囲気を与えてくれます。

自然の美しさと観光名所を一度に楽しめる吹通川は、カヌーやSUPクルーズで訪れるのがおすすめです。川の穏やかな流れに身を任せながら、石垣島ならではの大自然を満喫してみてください。

特徴:川幅が狭く、冒険感あふれるマングローブスポット。
アクティビティ:SUPやカヌーで川を探検できます。
見どころ:周囲には縁結びの滝や美しい岩壁が広がり、自然の神秘を堪能できます。

③ 名蔵湾(なぐらわん)

名蔵湾は、名蔵アンパルの湿地帯に広がる自然豊かなスポットであり、マングローブクルーズ美しいサンセットが楽しめる場所として知られています。

ここでは、石垣島ならではの水平線に沈む夕日や、空と海が織りなす色彩の変化が見られる**「マジックアワー」**が大きな魅力です。日が沈む瞬間、空がオレンジやピンクに染まり、水面に映るその光景はまるで一枚の絵画のようです。

名蔵湾でのサンセットを一度体験すれば、その幻想的な美しさに心を奪われることでしょう。日常を忘れ、ゆったりとした時間を過ごすにはぴったりの場所です。


特徴:湿地帯に広がるマングローブ林とサンセットが美しいスポット。
アクティビティ:クルーズやカヤックが楽しめます。
見どころ:干潮時にはマングローブ林が姿を現し、夕暮れには幻想的な風景が広がります。

3. マングローブで見られる生き物たち

① ヒメシオマネキ

シオマネキは干潟で暮らす小さなカニです。オスは一方のハサミが大きく発達し、まるで手招きするような動きを見せることから「潮招き(しおまねき)」という名前がつきました。

特に石垣島では、ツメが大きい「オキナワハクセンシオマネキ」や、ハサミの下半分がオレンジ色をした「ヒメシオマネキ」など、個性豊かな種類を見ることができます。干潟をじっくり観察すると、元気に動き回る姿に出会えるでしょう。

② ミナミトビハゼ

別名「トントンミー」とも呼ばれるミナミトビハゼは、水陸両生の珍しい魚です。

魚でありながら水中を泳ぐのは苦手で、干潟では胸ビレを使って器用に飛び跳ねながら移動します。そのユーモラスな動きは見ていて飽きることがありません。

特に干潮時には、干潟でピョンピョンと飛び跳ねる姿が見られ、観察のしやすい時間帯となります。

③ チョウサギ

マングローブ林では、カニや魚だけでなく、優雅な鳥たちの姿も楽しめます。その中でもひときわ目を引くのがチョウサギです。

全身が真っ白な羽で覆われ、体長は約70cm。春から夏にかけて活発に活動し、獲物を探して水辺をゆっくりと歩く姿が見られます。

穏やかな川面と白い羽のコントラストは、まるで一枚の絵画のように美しく、訪れる人々を魅了します。

マングローブ林は、カニ、魚、鳥など多様な生き物の楽園です。観察する際は自然を壊さないよう注意しましょう。

4. 石垣島のマングローブを楽しむおすすめツアー

① 宮良川マングローブSUP/カヌー

国の天然記念物に指定されたマングローブ林が群生する宮良川では、半日かけてマングローブの自然を満喫できるツアーが人気です。

カヌーやSUPを初めて体験する方でも、水難救助の資格を持ったガイドがしっかりサポートしてくれるので安心して参加できます。最初はSUPに乗ってバランスを取るのが少し難しいかもしれませんが、数分のレクチャーを受ければ、すぐに立って乗りこなせるようになります。

のんびりとクルージングを楽しみながら、海とは一味違った亜熱帯ならではの動植物を観察することができます。

また、宮良川周辺には干潟も広がっており、石垣島特有のカカツガユヒメガメオキナワシャリンバイといった珍しい動植物を間近で見ることができます。

緑豊かなマングローブ林に包まれながら、ゆったりとSUPやカヌーで自然を満喫する体験は、石垣島旅行の特別な思い出になることでしょう。

② 吹通川マングローブSUP/カヌー

吹通川でのマングローブクルーズと野底マーペーのトレッキングがセットになった半日ツアーは、石垣島の自然を存分に楽しめるアクティビティです。

野底マーペーは石垣島で2番目に高い山で、頂上からは青い海と緑豊かな森が織りなす絶景のパノラマビューが広がります。登山時間は約30分と短く、手軽に挑戦できるのも魅力です。

一方、吹通川はSUPやカヌーでのクルーズが楽しめる、コンパクトで穏やかな川です。川の上流まで簡単にアクセスできるため、初心者や小さなお子様、ご年配の方でも安心して楽しめます。

また、吹通川の両岸にはマングローブ林が広がり、防風林や防波堤、防潮の役割を果たしています。海とは異なる穏やかな環境の中で、自然をじっくりと堪能することができます。

さらに、冬場は北風が強くマリンアクティビティが中止になることもありますが、マングローブツアーは催行されることが多く、旅程が崩れる心配も少ないのが嬉しいポイントです。

ぜひ、石垣島ならではのマングローブの魅力と山頂からの絶景を一度に楽しんでみてください。

5. マングローブツアー時の服装や持ち物

石垣島でマングローブツアーを存分に楽しむためには、適切な服装や持ち物が重要です。
川や干潟を探検するため、服が濡れたり汚れたりすることが多いため、以下のポイントを押さえて準備しましょう。

1. 濡れても良い服装

マングローブツアーではSUPやカヌーに乗ることが多く、水しぶきオールの水滴で服が濡れることがあります。また、岸辺での散策や干潟での生き物観察では、泥が付着することも考えられます。

おすすめの服装:

  • ラッシュガード:速乾性に優れ、日焼け防止にも役立ちます。
  • 水着:下に水着を着ておくと、濡れても快適です。
  • 動きやすい短パン・レギンス:濡れても乾きやすい素材がおすすめです。
  • 長袖のシャツ:日焼けや虫刺され対策として有効です。

2. マリンシューズ

マングローブ林や干潟は、岩場や泥の上を歩くことが多く、素足やビーチサンダルではケガをする可能性があります。

おすすめのシューズ:

  • マリンシューズ:濡れても快適で、滑りにくい設計。
  • アウトドア用のサンダル:かかとが固定されるタイプなら歩きやすく安心です。
  • 靴下:マリンシューズの中に砂が入り込むのを防ぐため、靴下を履くのもおすすめです。

3. 防水バッグ

マングローブツアーでは、スマホやカメラ、財布などの貴重品を持ち歩くことが多いですが、水濡れは避けられません。

おすすめのアイテム:

  • 防水バッグ(ドライバッグ):完全防水タイプなら安心して貴重品を持ち運べます。
  • 防水ケース:スマホ用の首掛けタイプが便利です。
  • ジップロック:小物類をまとめて収納するのに役立ちます。

4. 日焼け止め

マングローブ林の川面では、太陽の光が水面に反射して思った以上に日焼けしやすい環境です。日焼け止めを塗り忘れると、肌が赤くなったり痛みを感じることもあります。

おすすめの日焼け止め対策:

  • ウォータープルーフの日焼け止め:水に強く、効果が長持ちするタイプを選びましょう。
  • UVカット機能付きの帽子やサングラス:直接の紫外線を防ぎます。
  • 日焼け後のケア用品:アフターサンジェルや保湿クリームも持っておくと安心です。

5. タオル

ツアー終了後や途中で濡れた体を拭くために、タオルは必須アイテムです。

おすすめのタオル:

  • 速乾性タオル:軽量で持ち運びやすく、すぐに乾くので便利です。
  • フェイスタオル:首にかけて日焼け防止としても使えます。
  • 大きめのバスタオル:体全体を拭くのに役立ちます。

6. まとめ

石垣島のマングローブツアーは、亜熱帯の大自然を肌で感じられる貴重な体験です。穏やかな水面でのSUPやカヌー、緑あふれるマングローブ林、そこで暮らす生き物たちとの出会いは、日常では味わえない感動を与えてくれるでしょう。

石垣島のマングローブは、ただの観光スポットではなく、自然の神秘や生命の力強さを感じられる特別な場所です。

SUPやカヌーを使えば、普段見ることのできない角度からその美しさを堪能できます。

石垣島を訪れる際は、ぜひマングローブの世界を探検してみてください。

TOPへ